安土整備

2024.04.13

毎年4月に実施する安土の整備作業を今年度も実施しました。

普段から利用している道場に恩返しの気持ちを込めてとの副会長挨拶の後、作業のポイントと注意事項について説明を受け、補充・削除する砂の量と位置を確認しました。

安土の形を専用の定規で測定しながら、くぼんだところに砂を入れていきます。その後コテを使って砂を押し固めます。最後に的の位置を示す札を立て直して、美しい安土がよみがえりました。

今年度は足りない砂を補充する作業のみで済み、2時間で完了しました。来年度は砂を全面的に崩して積み直す本格的な整備となる予定です。

なお、並行して弓具の整備作業も行い、5月からの初心者教室の準備も無事完了しました。

 

※ 初心者教室の募集については、広報ふちゅう4/15版をご確認ください。 


梓会(遠近競射における審判の方法)

2024.03.31

春、卯の花月を翌日に控えたポカポカ陽気の弓道場で、梓会(勉強会)がおこなわれました。担当委員の熱心な指導で「遠近競射における審判(的前審判委員・射場審判委員)の進行」を約40名の方々が自主参加で学びました。年間を通して地区の例会や大会の役員として、また、月例会の順位決定戦などにおいて、いつ審判の担当になるかわかりません。意外と個々が見よう見まねで実践していたところもあり、座学では手順の質問が飛び交い、実習も皆さん真剣な面持ちで臨んでおられました。晴れ舞台で正しく、円滑な競技進行ができることは、弓道の美しい所作を引き立てる醍醐味でもあります。

※初めて弓道を始められる方々は、まだ先のはなしですが、弓道は弓を引く楽しさと、気持ちよく円滑に弓を引くために、会場の召集・進行・審判・記録係等の献身的な存在があり、射手同士の持ち回りでおこなわれています。

 

 


都弓連第三地区 例会

2024.03.03

冬と春の境目となる弥生。桃の節句に、明治神宮中央道場・至誠館にて第三地区の今期最後の例会がありました。各支部の初心者〜範士まで約430名が参加、8射的中の四部制で朝から夕方まで競射が行なわれました。これだけの規模の例会や大会の進行は大変なものです。運営には各支部から数名の役員が派遣され、厳粛で円滑な進行には目を見張るものがあります。個の技を競うだけでなく、仲間の和をはぐくむ第三地区例会、射手として、役員として他支部の方々と交流できる有意義な場となります。

※東京都弓道連盟の第三地区は東京23区北西部から多摩地区までの広範囲に及び34支部が所属します。 

※初めて選手・役員として参加する方は、府中月例会とは勝手が違うところがありますので、粗相なきよう上段者にアドバイスを頂いてから参加するのも手です。

 


新年射会

2024.01.07

道場が歓喜に湧く。そんな笑顔で集う新年射会が開催されました。新しい年、それぞれの想いを込めた厳粛な一手と、金的や扇的を射止める楽しい余興が繰り広げられました。通常の霞的の五分の一ほどの金色に輝く二寸幅の金的を射止めることは幸運の証。新年からとても縁起のいいものです。※1 今年も一年、昇段や技を極め、自他を慈しみ、精神を磨く、千日(3年)、万日(30年)の稽古に励む「鍛・錬」の日々が始まります。 継続して努力を続けながら、初心者も上段者も共に、楽しく弓が引けるように願う一日でした。

※1. 金的は、悪霊や災いに見立てた的を射止めて厄を祓う神事でもある。(諸説あります)

 

 


2023年納射会

2023/12/17

今年は5年ぶりに、矢渡しおよび余興を実施するフルバージョンの納射会を行うことができました。

午前中は、副会長による矢渡しに引き続き、審査の間合いで一手(2射)の礼射を行い、今年一年の稽古の成果を総括する射となりました。

午後からは、趣向を凝らした余興が3競技(後からくじで正しい的が分かる運試しの色的、花札的、風船割り)行われました。見事的中させた方には、来年の幸運が待っていることでしょう。これを準備するだけでも大変な作業だったと思います。幹事の皆様ありがとうございました。

なお、今回が月例会初参加となる方が7名いらっしゃいました。初参加の時には勇気が要ると思いますが、礼射も余興も体験して少し慣れたのではと思います。新年射会および以降の月例会もぜひご参加ください。


大掃除

2023/12/02

一年の過ぎるのは早いもので、もう師走となりました。設備委員会の皆さんに準備いただき、また総合体育館館長にもご参加いただき、今年一年お世話になった道場と弓具の整備を行いました。これで来年も安心して弓を引ける環境が整いました。


梓会(失の処理)

2023.11.12

11月なのに100年ぶりの最高気温の更新があったかと思うと、急激な寒気です。いつ何が起こるか予測できません。そんな中、梓会「失の処理」の講習(予想外の大盛況)が行われました。初心者でも、熟練者でも、いつ射の途中で、筈こぼれ、弦切れ、弓の落下等、失策が起こるか予測できません。何事も備えあれば憂いなし正しい「失の処理」を体得しておけば、不測の事態が起きても動揺は少なくなります。試合や審査で完璧に処理を行えば、平常心を保ち、次の射へ臨めます。とはいえ、動揺せずに的中できる人は稀かもしれませんね。弓道はいつ何事でも、平常心で対応できる精神鍛錬も必要なのです。

※まずは体験教室で弓道の楽しみを知り、少しづつ平常心を鍛練してみませんか。初心者教室は年一回、体験教室は月一回行っております。

 

 


「60歳から始める弓道」体験教室

2023.09.24

人は幾つになっても新しいことにチャレンジできます。9月の猛暑がようやく去り、秋の空気が漂う道場で、「60歳から始める弓道」教室がおこなわれました。20名の定員枠での募集でしたが、早々に締切になる人気ぶりでした※1。弓道をやりたいと思う気持ちさえあれば遅いことはないですね。60歳からのチャレンジを後押しする、温かく熱心な先生方の指導のもとで、日常とは一味違った武道の所作を学ばれました。初めて弓を手に握り、和の情趣に出合えたのではないでしょうか。一日の体験から、日々の鍛錬へ。セカンドステージを共に歩まれることを期待します。※1.予約後の体調不良によるキャンセル等で最終的に参加者は14名でした。

 

 


初心者教室(2023年度最終回)

2023.07.30

連日の猛烈な暑さの中、初心者教室全10回の講習会が無事に修了しました。5月中旬から約2ヶ月半という長い期間、最後まで取り組んだ皆さんは、達成感に満ちた表情で最終回を迎えておられました。新しく弓道を始める方々が、どのような気持ちで教室に参加するか。はじめて弓を握ったときの不安と、そこから自分自身が上達していく過程を経て、弓道に対する興味がより一層強くなっていくことを願います。毎回ご指導される先生方のご尽力にも感謝です。一人ひとり丁寧に、熱心なご指導は、弓連のさらなるの発展と育成のために大きな力となリます。初心者の皆さんが、引き続き弓道を楽しんで頂けるように、入会案内や保険加入の説明も、総務担当者から丁寧におこなわれました。

 


段位別(参段/四段)講習会

2023.07.17

府中市弓道連盟独自の段別講習会(参段/四段)の第二回目が開催されました。大変暑い中での講習会となりましたが、無事に終えることが出来て一安心です。普段の稽古では味わえない緊張感の中での一手は、やはり難しいものですね。汗ばむ中での肌脱ぎや襷さばきに四苦八苦したりと、夏の季節ならではの難しさもあったようです。基本の大切さに気付いたり、新しい気付きを得たり、悩みの解決の糸口を見つけたりなど、色々と学べた部分があったように見受けられました。参加された講師、受講生、運営の皆さま、一日お疲れさまでした。※府中弓連では、通常指導日とは別に各段位ごとの特別講習会が年間を通して数回行われています。

 


弓道初心者教室 (2023年度初回)

2023/05/14

「弓道に興味を持ち、初めて弓具に触れた日はいつだったでしょうか?」5月の母の日、初心者教室に参加されたほとんどの方が、弓道を初めて体験された日となりました。最年少は中学一年生から最年長は70歳過ぎまでの22名が第1回目に参加されました。中には微笑ましく母娘で参加の方もいらっしゃいます。教室は全10回で7月末まで行われます。新しいことにチャレンジする方々を応援すると共に、秋には一緒に並んで弓を引ける日がくることを楽しみにしています。◎現在、日本の弓道人口は決して多くありません。東京都の一万人あたりの弓道人口は全国平均より低い状況です。府中にとって、東京にとって、大切な初心者教室です。指導の先生方も熱心に育成に取り組んでいらっしゃいますので、弓道の基本を学び、魅力を知っていただけると幸いです。

※東京都の一万人あたりの弓道人口:約6.5人で全国40位以下、今後少子高齢化等で減少が囁かれています。

※見取り稽古:他の人の練習や試合を見ながらその技術を学ぶこと。

※コロナ感染防止対策:5月から軽減されましたが、皆さんマスク着用で実施。

 


安土・弓具整備

2023/04/08

雨が降り出しそうな天気の中、多くの弓連会員が集まって、毎年恒例の安土(的を置く砂山)と弓具の整備作業を行いました。今回は安土の状態が良好だったため、安土整備は簡単な作業で完了しました。弓の握り革交換や的貼りについては、あらためてレクチャーを受けた後、手分けして進め、無事雨が降り出す前に作業を終えることができました。

これで今年度も安心して快適に稽古が続けられます。また5月から開催される初心者教室の参加者が、初めて触れるであろう弓矢の状態も完全なものとなりました。

なお初心者教室の募集については、4/21発行の広報ふちゅうをご確認ください。


多摩地区大会(本番篇)

2023/04/01

桜舞う夏日のエイプリルフール、第75回多摩地区弓道大会を府中弓道場で開催。開会式は午前と午後の2回に分かれ、約140名の選手団が来訪されました。円滑な進行で、無事滞りなく、夕方には大会を成功裏に終えることができました。府中代表選手もホームで健闘の競射でした。郷土の森総合体育館の府中弓道場は、2019年台風被災以降、コロナ禍自粛、開閉設備故障と長い期間、道場の閉鎖を余儀なくされましたが、この大会で多摩地域に対して、改めて健在のお披露目となりました。初めて来訪された選手からは「スペースがあって立派な施設でいいわよね。」という声も聞こえます。大会を運営するには恵まれた施設です。次回23年後の担当時は新武道場かもしれませんが、諸先輩方から受け継がれたこの伝統ある弓道場と、大会運営の進行を解得し継承することは大切だと改めて思う大会でした。

 


多摩地区大会(準備篇)

2023/03/25

花冷えの小雨が降る中、多摩地区大会のリハーサルが行われました。大会には多摩23市が参加、開催地は持ち回りで23年に一度の府中市が担当となります。本番一週間前となり、府中弓連の大会委員、役員スタッフの顔合わせ、各担当の役割確認が行われました。本番に向け府中代表選手による行射・進行リハーサルも行い、万全の体制で臨みます。弓道は日本各地で年間いろんな大会が開催されています。良い裏方の仕事があってこそ、良い表(大会)の成果が現れます。府中を訪れる選手の方々が、平常心で、気持ちよく弓を引けるように、当日は滞りなくスムーズな進行で「おもてなし」ができればと考えます。(次週は当日を取材)

 


段別講習会(参段・四段)


2023/02/23

府中市弓道連盟独自の段別講習会(参段・四段)が開催されました。午後いっぱいを使った、体配および射技全般に関する講習です。自らはなかなか意識できない課題の指摘を受けて改善に取り組む、大変充実した講習会でした。

これまで講習会の経験があまりない受講者も多く、この機会に講習会の基本的な流れや意義についても認識することができ、今後の外部講習会受講のモチベーションにもなったと感じます。講師、幹事の方々には準備、実施にご尽力頂きありがとうございました。


2022年度 定例理事会 (月例射会)


2023/02/05

リモート「画面」からリアル「対面」へ。寒波襲来もやや弱まった2月度月礼射会後に、一年に一回の定例理事会が体育館一階会議室にて対面で開催されました。委任状含め理事・役員52名という多数参加で満席状態でした。約160名の会員が日々の弓道鍛錬や、年間行事を円滑遂行できるように、活動報告、会計報告、行事計画、規約の変更等が議論されました。活発な質疑応答でやや熱気を帯びた会場となりましたが、忖度ない意見交換や議案可決後は、和気あいあいと笑みが溢れます。府中弓連の強みである団結力・運営力の源は、ここから生まれてくるんだと思い及ぶ2時間でした。  

※春以降には初心者教室やシニア講習会も開かれますので、府中弓連にご興味のある方はぜひHP入会案内をご確認ください。

 


新年射会&錬士昇格祝射会

2023/01/14

新年射会&錬士昇格祝射会。久しぶりに明るい年の始まりを感じさせる素晴らしい射会でした。会長、名誉会長、師範による年頭の挨拶、礼記射義、射法訓の唱和、会長、副会長による矢渡し、昨年の昇段者による演武、爪甲礼(そうこうれい)で始まる祝射、昇格者の一つ的による答礼射。厳かな雰囲気とほどよい緊張感。弓道人にとっての日常が一つ戻ってきたようでとてもうれしく思います。そして幹事が奮発してたくさん用意してくださった金的と扇的による余興。多くの人が今年の良運をゲットできたのではないでしょうか。和やかで楽しいひと時でした。今年一年、弓友とともに真善美を目指し精進していきたいと思います。

 


納射会

2022/12/11

3年ぶりの納射会。台風による体育館被災、コロナ、シャッタ故障と様々なことで道場が使えない日々が続きましたが、この年の瀬にやっと会員の皆さんが一同に会した納射会を開催できたことに感慨ひとしおです。

また、いつもなら新年射会の時に行う昇段者による演武も、3年分の昇段者多数のため納射会でもやることに。審査間合いでの演武は、緊張感もありなかなか見応えがありました。そしてこれまでコロナ対策(行事時間の短縮)ということで「矢渡し」を見送ってきましたが、今回は「納射」ということで「矢渡し」を行って頂きました。久しぶりに感じる凛と張りつめた空気、感動しました。
これで気持ちよく、新年を迎えることができると思います。